紙幣とカードの収納・携帯に特化し、小銭入れを備えていない純札入れタイプの設計。これにより、内装においては、カーブラインが美しいカード段による、シンメトリーのデザインを実現しています。さらに、内装の「ドーフィン」に差し込むように、下から2段目のカードスロットを、左右とも外装と同じ「ポロサス」で装飾することで、ひとつ上の洒落感を演出。それらのカードスロットは左右4つずつの計8つ、その裏には横から収納できるフリーポケットを左右1つずつの計2つ、さらに背後には札入れ1つを装備し、自分の使い方に合わせてスマートに持ち歩けます。

職人・大野椋平が、手縫いでは珍しい逆目打ちを採用することで、ステッチングにこだわりの美学を宿している『ohno lavoro in cuoio』。通常の目打ちのように、左撚りで作られた糸の撚りを戻す方向で縫い進めるのではなく、撚りをさらに締め上げながら縫い進める逆目打ちは、さらなる高い強度での糸ステッチの仕立てを叶えています。また、美しさと強さを求められながら表現もできるコバは、それらをより高度に両立させるために、匠の技と手間暇を注ぎ込んで平滑度を極め、美しい輝きと優れた耐久性を兼ね備える鏡面仕上げを実現。もっとも優れた強度の表面／銀面を、両面とも表になるようにしている裏張りは、薄いながらも高強度の仕立てへと導き、見えない部分も表面にしている重厚感と高級感も秘めています。ステッチ＆コバとのバランスを貫いているネン入れは、しっかりと仕上げることでブランド自体の品位を創出。さらに、全体の構造は、各パーツが革の厚みを的確・緻密に調整しながら最適な役割を果たせるように設計し、上質感あふれる感触の使い心地へと昇華させています。