ホック式のカブセを開くと、奥の札入れ1つ・手前のフリーポケット1つの2室のみを備えた、とてもシンプルな設計のアイテム。その分、札入れには紙幣と一緒に小銭・レシートなどを入れたり、フリーポケットにはカード類を重ねて携えたり、さまざまな使い方が可能です。また、外装からは見えないカブセ裏のホックで、しっかりと留めることができるので、小銭やカード類が飛び出して落下することもなく安心。大人の余裕さえ感じられる潔い2室構造で、自由な収納・携帯の可能性を広げられます。

『ohno lavoro in cuoio』では、職人・大野椋平が、強度の高いステッチングを追求し、手縫いでは珍しい逆目打ちを採用。通常の目打ちでは、左撚りの糸を戻すようなかたちで縫い進めていますが、逆目打ちでは、糸の撚りをさらに締め上げるかたたいで縫い進められるので、より一層ステッチの強度を高めた仕立てにすることが可能です。コバは、美しさを表現でき、強度をもっとも求められる部分でもあるため、美しい輝きと優れた耐久性を高レベルで両立できる、手間暇と匠の技術を費やして平滑度を極めた鏡面仕上げをブランドとして定番化。裏張りは、もっとも高強度の表面／銀面を両面とも表になるように張り合わせ、薄い仕立てでありながらも優れた強度を実現するとともに、見えない裏側まで表面にしているこだわりを宿しています。ネン入れは、ステッチ・コバとのバランスに注力しながら、しっかりと仕上げることで、ブランドのプライドへと昇華。全体の構造は、各パーツが最適な役割を果たせるように革の厚みを的確・緻密に調整して設計し、触り心地・使い心地ともに、この上ないハイクオリティへと導いています。