イタリア・フィレンツェのバダラッシカルロ社（Badalassi Carlo Srl）が、1000年以上の歴史を有する古代のタンニン鞣し製法であるバケッタ製法を蘇らせて生まれた「ミネルバ・ボックス」。牛脂を含んだオイルを革の内部にまで浸透させて、留まるまでゆっくりと丁寧に時間をかけて染み込ませることで、素材を商品化させて使用を終えるまで永久と言えるくらいに潤いとツヤを楽しむことができる究極の革です。また、素材自体から発するオイルで、ケアしながらエイジングもできます。ワイルドな風合いでありながら、肌触りが良くてハリがあり、銀面の透明感と温かみを兼ね備えています。さらに、シュリンク加工による表面のシボは、部位の革質差により入り具合や有無が全く異なり、自然な風合いを醸し出しています。

イギリスで馬具用と作られた、堅牢で耐久性に優れている牛革「ブライドルレザー」。1900年に創業した世界でも有数のブライドル名門タンナーであるイギリスSEDOWICK（セドウィック）社の革をセレクトしています。原皮には厳選した上質な成牛のショルダー部分を使用して鞣し、表皮には“タロー”と呼ばれる獣脂や植物性油脂を含む独自の特製ワックスを何度も手塗りで染み込ませています。さらに、時間のかかる天然素材を用いたベジタブルタンニングや、仕上げ職人と呼ばれるカリアーによる機械に頼らない熟練の技で生み出しています。これにより、硬さだけでなく柔軟性を兼ね備えた革に仕上がるとともに、内部に十分に浸透したワックスが、“ブルーム”と呼ばれる白い粉になって表皮に現れ、使っていくと自然に“ブルーム”がなくなり美しいツヤ肌へと経年変化。「ブライドルレザー」の特性を最大限に生かした、長く愛用していただける素材として厳選しています。