1990年に創業した、イタリア・トスカーナ地方にある新進気鋭のタンナー・ロカド社(ROCADO)による「シェルコードバン」。日本では、アメリカ・ホーウィン社が有名ですが、イタリアでも現在ではオイル仕上げのコードバンの製造が進められています。古くからイタリアには、革の内部に多量の油脂成分を浸透させるバケッタ製法があるので、コードバンの特性をしっかり理解し、植物性タンニンの鞣しから最終工程の磨きに至るまで約半年以上の時間を費やすことで、染み込ませたオイルが内部から潤い、きめ細かく滑らかな美しさを実現。さらに、適度なハリと、しなやかな強度も併せ持つ、魅力的な素材に仕上げています。ホーウィン社の「シェルコードバン」は、ワイルドで男性的な質感が印象的であるのに対して、ロカド社の「シェルコードバン」は、丁寧で均一な染め感により、繊細で女性的な質感が印象的です。