伝統を受け継ぎ希少な天然染料「蒅（すくも）」を作り上げる藍師、高度な技術で美しい藍色へと染め抜く染め師、特殊な仕上げ加工を施す技術を有する兵庫県たつの市のタンナー、これらの職人技を結集させて生み出されている「SUKUMO Leather」。伝統に基づいた秘伝のレシピに見合う、「蒅」と相性の良い牛の部位のみを採用しています。そして、タンナーで鞣されて仕上がったこの美しい素材は、最上級素材のみを取り扱うヨーロッパのメゾンブランドからも、近年では注目を集めています。

財布の内外ともに素材感があり、デザインの統一性も重視するため、あえてヌバックゴート革の銀面ではない裏面を使用。エイジングにより、手の脂などが染み込み、使うごとに自然なツヤが楽しめます。山羊革自体は、個性的な凹凸をしたシボと、独特な毛穴の形状が特長。薄くても丈夫で、型崩れしにくい特性があるため、高級レザー手袋やブランドのレザーシューズに使われることが多い素材です。また、しなやかで耐久性にも優れているので、身に付けるものやジャケットなどにも多く利用。アメリカ空軍がA-10フライトフローブ、アメリカ海軍がフライトジャケット（M-422）に使っていたことでも知られています。

入手困難で生産半年待ちと言われるほどの人気を誇る、岡山・井原産「セルビッチデニム」。国内でも数少ない低速シャトル織機で織られているため、一般的なデニム生地を織る約5倍の時間を要します。職人が細かく確認しながら織っていくため織れる量が少なく、生地巾も近年普及しているW巾（約150cm）の半分程度しかないシングル巾（約80cm）のため、希少で高価な素材とされています。このデニム生地を、傾斜・縮み防止加工をしない状態で一度水洗いをして、独特の凹凸感を創出。色落ちした表情も魅力的で、職人の手仕事を感じられる上質なマテリアルです。