建築設計士だった感性・経験を生かして、さまざまな計算のうえで製品を設計している、『RAGTIME』の柏原慎。レザーアイテムとしてのスタンダードなデザインを、どのようにしてスタイリッシュなイメージへと導くかに注力しています。また、丁寧な総手縫いによるステッチは、オーダーメイドで培われた経験・実績を生かしながら、美しく細かい最適なピッチで微調整。丁寧に下地処理を施しているコバは、フランス産の処理剤を塗布して、加熱したコテとヤスリ掛けを繰り返すことで、薄さと剥がれにくさを併せ持たせるとともに、革の色に合わせて微妙にトーンも変えるなど、独特のこだわりも凝縮。しなやかでありながら耐久性も備えている芯材は、紙などの異素材を使わずにフランス製「ボックスカーフ」を使用して、各パーツの芯材厚を0.05-0.1mm単位で調整することで、薄さと強さの両立を追求しています。