兵庫県姫路市にあるタンナーにて、国産のステアハイド(成牛)をフルベジタブルタンニン槽で2回も漬け込んだ後、職人が表面をワックス(蝋)で加工して仕上げた「ロロマ」。職人の手作業により、一枚一枚に蝋を丹念に塗り込んで作られているため、特別な手入れをしなくてもツヤのある宝石のような光沢が自然に表れるとともに、使い込むほどに深みのある色合いになり、革好きでなくても見惚れるほどの美しさを醸し出します。使い始めは、蝋の白い粉が表面に浮いているので、少し褪せたようなマットな表情ですが、使用していくうちに繊細で柔らかな色味が感じられ、日本古来の豊かな色彩をまとった風合いへと変化。また、エイジングは、驚くほどに早く進んでいきますが、革の内部に豊富な脂分を蓄えているので、特別な手入れは必要ありません。なお、キズやカサつきが気になる場合には、シミにならないように注意しながら、とても薄くクリームを塗って磨くと、程よい風合いにできます。