1990年に創業したイタリアのタンナー・ロカド社の「シェルコードバン」に、職人が手作業で“タンポナート”という技法を用いて染色している「ミュージアムコードバン」。馬革の臀部を、時間を掛けてじっくりと植物性タンニンで鞣すことで、染み込ませたオイルが内部から潤い、きめ細かく滑らかな美しさを実現するとともに、適度なハリ・しなやかな強度も併せ持つ、繊細な質感の素材へと仕上げています。そして、スポンジに染料を含ませて、表面をなぞるように色を染み込ませていくことで、濃い色・薄い色・下地の色が靄(もや)のような模様で織り成され、独特の味わい深さを醸すアンティーク感が特長。さらに、職人によって磨き上げられた表情は、高級感のある上品なツヤを纏っているのも魅力になっています。